●271 東天紅 とうてんこう 〇まくらにひびくよみてらのかねのね

 表題:東天紅
 読み:とうてんこう

 収録:(A)高等女學校音樂教科書 4 渡邊彌藏,山本壽共著 大阪寶文館 1929(S.4).9=初/1930(S.5).11=訂正再版 ◎[A3-17],Copy=(K72)

 記譜:二重唱(S,A)(伴奏なし) ハ長調 4/4

 インチピット:ソソソ|ドドドド|ドラファファレ

 曲:ボワエルデュ,フランソワ=アドリアン(Boieldieu, Francois-Adrien*)(1775-1834)[フランス] おそらく、息子アドリアンもあり 正しくはボイエルデュ
 詞:犬童球渓 ※1925(T.14)作詞


[詞] ※高等女學校音樂教科書 4より

(第1部)枕にひびくよ御寺の晩鐘(かね)の音(ね)

(第2部)曉傳ふる鶏(とり)は 疾くとく起きよと叫ぶよ

(第1部)窓押し開きてみ空仰げば

(第2部)雲は峯に別れ月は光かくす

(第1部)小暗き帷(とばり)は 今しも開きて
    現世(このよ)の萬物(ものみな) 夢よりめざむる
    仰げ仰げ明け渡る 東のみ空あふげや

(第2部)紅染めたる山ぎは松も見えて
    一つ二つ星は殘り 七つ五つ鴉わたる
    とくとくいでて心清め あくるみそら仰げ人よ


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